打ち合わせがクリエーティブな行為と言い切る佐藤可士和さんの話

コロナ禍の今こそ、人と話すことが大切だと思える事がありました。コロナ以前は当たり前のように、お互いに行き来して、顔を合わせて話をしてきたのに、コロナという制約が出来たことで、必要最低限の打ち合わせしか行わなくなり、いつの間にか籠って仕事をするのも良いなぁって浸ってる。でも、ちゃんとバランスとる必要を今日感じました。勿論、相手が直接会うことをご了承いただければの話。状況に応じてはZOOM利用で、臨機応変にして行きたいですね。

写真はイメージです。Adobe Stock

さて、先週の泉井先生との打ち合わせはナント4時間!

会話が途切れずに次々と話せて、刺激を受けて、新しい考えが浮かぶ打ち合わせのおかげで、私の頭の中はグルグルキラキラ。

この前の「雑談は潤滑油」でも書いたように、種々雑多な話が満載!

そんな会話の中から、色んなイメージが見えてくるんです。

お昼を食べるのも忘れていたので、そろそろ切り上げようと、名残惜しくもお別れ。

たのし〜打ち合わせが終わったその時、偶然、会員登録しているメルマガが入りました。

何の気無しに開き、ふむふむ…どんなことが書いてあるのか…読んでみれば…。

ナ、ナ、ナント!

題名からして興味を惹く『打ち合わせは、クリエーティブな行為そのもの』!

どっかで私を見てたか?って思うくらいのナイスなタイミング。

内容がとても良かったので、一部を抜粋してご紹介したいと思います。

僕が打ち合わせで心掛けているのは、相手の本音というか、むしろ本人も気付いていない課題や理想を引き出すことです。そうした話がコンセプトづくりや戦略策定の質を高める要素になります。ただ無意識下にある潜在的な思いというのは、あらかじめ用意された内容だけをやりとりしていてもなかなか出てこない。こちらからいろいろな話題を投げかける必要があります。そこで重要なのが本題とは一見無関係に見えるものを含めた雑多で幅広い情報で、現場に身を置くと知らず知らずのうちにそれを吸収することができるのです。 
>プレジデントオンラインより

佐藤可士和さんの足元にも及ばないけど、根本的に同じような考えを持てていたことに感激!

ただし、佐藤可士和さんはちゃんと「現場に身を置く」ことを大切にしている。

佐藤可士和さんが打ち合わせを重要視していことは、他の記事でも見聞きしていた。

可士和さんはプロジェクトを進めるにあたり、最初に打ち合わせ回数を決めると言う。

彼曰く、打ち合わせは『試合』同然。

スポーツなどの試合で制限時間があるように、何試合で決着を付けるか、制限を決める。

「とりあえず…」で終わらせることは許さないと言う。

更には、社外での打ち合わせの場合は、事前に場所の確認までするらしい。

要は、試合会場の下見。

そこまでするのか!と、唸ってしまう。

ところで、今の私は…コロナ禍であることを半分は正当な理由として、実のところ半分は自分への都合の良い言い訳にしている。

可士和さんの話は、耳が痛い…いや記事だから、目が痛い。

これでも若い頃は、糸屋さん、染め屋さん、プリント屋さん、ニッターさんへ足繁く通い、海外へも出掛けて行ったものです。

フットワークは軽い方だった。

糸の素材、混紡率、撚糸方法、番手、価格、あらゆる角度から納得いく糸を探すために出歩いた。

染め屋さんでは、冷たく無理だと言われても、何時間でも粘って、希望する色出しをお願いして呆れられた。

ニッターさんでは、糸を持ち込み、一日中、編み方を何種類にも分けて、ゲージ違いや度目違いの編み地を何枚、いや何十枚も出してもらった。

その編み地に、望むプリントができるのか、今度は編み地を持ってプリント屋さんへまで行き、完成したプリントが摩擦で落ちたりしないかの実験もした。

多分、その当時在籍していたブランドのデザイン室の中で、一番出歩いていたんじゃないかな。

当時が思い起こされるわ〜。

海外行った時も、寝る間を惜しんであっちこっち歩き回った。
イタリアのミラノから一人で電車に乗ってベニスまで足を延ばしたのは良かったけど、帰りの電車が2時間以上来なくて、その日のうちにはミラノへ戻れないかと夕焼けを見ながら駅に佇んだ。
でも、そのハプニングさえ楽しかったなぁ。

片言の英語と、ガイドブック片手に良くまぁ歩き回ったと思う。

あっ、脱線して思い出話になっちゃった。
そう言う話じゃないわ。

さて、佐藤可士和さんは、こう続けていました。

さらに言えば、私たちの感覚は単純に五感だけで説明できるものではなく、もっと高度で複雑な仕組みに違いない。直感とか第六感という言葉もあるように、まだ解明できていない感覚も使いながら、世界を認識しているはずです。その意味では、人間が本来備えている感覚、感性を磨く意識を持つことが大切。便利で快適な半面、リアリティーを感じるセンサーが働きにくくなっているのが今の時代です。そうした中でセンサーの駆動を後押しするのが、実際に私たちが生きている現実の社会でさまざまな体験をすることだと思います。
>プレジデントオンラインより

本当だよね。

このタイミングで佐藤可士和さんの連載を知れたのも、直感?第六感、センサーかも知れない。

だって、届いたメルマガには、この記事意外にも沢山記事があって、どうやって佐藤可士和さんのページに行き着いたのか不思議なんです。

それに、よく見ると、この記事はJR東海とのタイアップ記事で、いつもの記事と違う場所にある。

よくこの記事に出会えたなぁ。

泉井さんとの打ち合わせで、頭のセンサーが急に動き出したのか?

どっちにしろ、お前、もうちょっと動けよ!って、どこかからメッセージが来たに違いない。

やっぱり、打ち合わせは大事だし、現実を体感するのはもっと大事だ!

そう、泉井さんとの会話に、iPMユーザーさんである今枝メリヤスさんへ見学行きたいねぇ〜って話が出た。

他のiPMユーザーさんの中にも、ご興味持たれている方がいらっしゃるとも。

http://www.imaeda-meriyasu.com

今枝メリヤスさまのホームページより

今枝さんも行動力ある方で、ワンランク上の上質のメリヤス商品作りに奮闘されている。

こりゃ近日お伺いを立てて、見学会を計画したい!

テンション上がる!

これをお読みになって参加したいiPMユーザーさん、ご希望の方は猪瀬までご連絡ください。

コロナ感染対策して、出掛けませんか?

本日の最後に、その当時散々お邪魔して、あーでもない、こーでもないと生意気な口を聞きながら無理難題をお願いした数々の糸屋さん、染め屋さん、プリント屋さん、ニッターさん、付属屋さん…何だかんだで10年程お付き合いくださり、とっても良好な関係を築かせていただき、素晴らしい製品を納品くださったこと、今更ながら大変有り難いことでした。
皆様へ心より御礼申し上げ、ご健勝を願っております。

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