「縫製もパターンもどちらもできる職人になりたい」夢を追い続け、パターン販売もスタート
ご使用製品:Segment Tools、DBPalette、縫い代ツール
ご用途:洋服・帽子などのパターン作成
10代の頃から洋裁への情熱を持ち続け、大阪市で憧れの洋裁教室を開いた岩崎さん。最近ではオリジナルのパターン販売もスタート。教える楽しさや、iPM導入を決めたきっかけについて語っていただきました。
– iPMと出会ったきっかけは何ですか?
最近、FlorBlancaオリジナルのワンピース型紙の販売をスタートしたのですが、それと同時に教室やSNSで「ほかのパターンも買いたい」「シンプルなブラウスのパターンありませんか」と次々にパターン要望の声を頂くようになったのです。「このままではお客様、会員様のご要望に応えられない…。」と、時間がかかる手引きの限界を痛感。トレースや縫い代付け、展開なんてPCでやっちゃえば一発なのに!と思い立ち、iPMの導入を決めました。
iPMを知ったのは数年前。PCでのパターンメイキングが便利なことは分かっていたのですが、制作や指導の仕事がメインの私には、高価なCADの導入には迷いがあり、ずっと手引きで続けてきました。ある日、ソーイング講師として勤務していた専門学校の先輩が「イラストレーターでもパターンメイキングができるよ、CADがなくても十分よ」とお話されていて衝撃を受けました。そしてその後、仲良くさせて頂いているパタンナーさんからも「イラレのパターンメイキングが便利!」と紹介されたのです。私もイラレは不自由なく使えていたので、「イラレでパターンができたら便利そう!」と思いました。
– iPMを使ってみて、いかがですか?
もちろん、良い洋服づくりはトワルを何度も組んで、本縫いして、修正して…の手作業の繰り返しで、経験の積み重ねによって少しずつ向上していけるものです。例えば「脇線はこういう曲線が好ましい」「肩のいせ分量はこの程度」と人の動きを想像して判断できるのはパターン経験値によるものですね。その点は手引き、iPM、CAD、どの方法でも共通して言える事だと思います。
でもiPMを使えば修正も簡単に出来るし、元ラインとの比較も簡単だし、手軽すぎてもっと早くiPMを導入すればよかったと思うばかりで、もう手引きには戻れない感じがします。
DBPaletteも使いやすいですね。「わ」とか、地の目線、ギャザーなど、必要な名称や記号を一緒に保存できて簡単に使えるので大変重宝しております!今後はポケットやケンボロなどを作ってどんどん保存し活用していきたいと思います。
今後は、洋裁教室の題材作りやお客様オーダー服のサイズ調整、FlorBlancaのパターン制作などに活用していきたいです。iPMで簡単に曲線の計測や縫い代付けができるので、これからは確実に時短になりますね。デジタルデータ化すれば、パターンの保管場所も気にならないですし、過去のパターンを探すのも楽になりますね。
– 洋裁教室を始められた経緯をおしえてください。
10代前半より洋裁が大好きで、没頭してきました。独身の時はCM衣装制作、オーダー、パターン、縫製、お直しなど。2009年から9年間は、パターン&ソーイング講師として専門学校勤務。最初は自分が学生に教えられるかなという不安がありましたが、始めてみると教える楽しみがどんどん膨らんで、学生とのコミュニケーションも楽しくなりました。「じゃあ、洋裁教室もやったら」という主人の声に背中を押されて2010年、洋裁教室FLOR BLANCAをスタート。学生の頃から洋裁の先生に憧れて「将来教室をやる」と決めていましたが、こんなに早く始めるとは思ってもいなかったです。
教室では、「次はもっと難しいアイテムにトライしたい」「ハンドメイド作品として売り出したい」「友人や家族にプレゼントしたい」という個々のご要望に合わせて指導しています。縫製だけでもOK、パターンをみっちり勉強するのもOK、フレキシブルに対応しています。
– 今後の夢は何ですか?
パターンばかりひくパタンナーでもなくデザイナーでもなく、縫製もパターンもどちらもできる職人になりたいという夢をずっと追いかけ続けています。
仕立て職人というにはまだまだ未熟者ですが、洋服の仕立ての奥深さに魅了され、洋裁の先生に憧れたから今の私があると思います。現在その技術と楽しみを教室の会員様に伝え、皆さんが成長していく姿を拝見でき本当にやりがいがあります。
二人の男の子を育てながら自分の夢も持ち続ける岩崎さんは、とても輝いていらっしゃいました。これからはiPMを使って、更に効率的に、素敵なパターンをたくさんつくり出して頂きたいと思います!
<洋裁教室フロールブランカ>
http://blog.flor-blanca.com/