パターンメーキング=イラストレータ + iPM。
20年以上のプロ経験を生かして幅広く活躍

ご使用製品:Segment ToolsDBPalette

福田さんは、金沢市在住のフリーパタンナー。キャリアの初期からiPMを使い始め、現在に至るまで20年以上、CADは使わずにお仕事をこなされています。
外注でのパターン作製のほか、2008年よりオリジナルの型紙を販売。2017年春にはソーイング教室もスタートと、新しいことに積極的にチャレンジされています。

– iPMを使い始めたきっかけは何ですか?
文化服装学院卒業後、就職した会社でiPMを導入することになったのがきっかけです。それまでは手引きだったのですが、CADかiPMを検討することになり、(iPM考案者の)パタンナー・玉置浩一さんのところに説明を受けに行きました。そして会社としてiPM導入が決まったのですが、始めはイラストレータを覚えるのがちょっと大変でしたね。私の場合はCADの経験がないので、パターンメーキング=イラストレータ+iPMなんです。
その後フリーパタンナーとして15年、合わせて20年以上になりますが、全ての仕事をCADなしでできていますね。現在は婦人服を中心に、ペット服やエプロンなども手掛けています。

– パタンナーとして大切にされていることは何ですか?
パタンナーとして基本のことではありますが、美しいシルエットと着心地の良さ。ここに一番気を遣っています。またいつでも、最善を尽くすことと、パターンの正確さ、縫いやすさも大事にしています。

– 型紙ショップを始められたきっかけは何ですか?
子供が生まれてから、オリジナルでパターンを作って洋服を縫い、子供に着せたり、プレゼントしたりして楽しんでいました。そんなある日、ママ友たちから「パターン作れるんだから売ってみたら」と。それがきっかけとなり、子供服を中心とした型紙ショップ「AT MIGLI」を立ち上げました。
パタンナーとして依頼されたものを作るだけではなく、自分でデザインしたものも作っていきたいという思いもありましたし、子供が生まれたことで、働き方も少し変えていけたら…ということも考えました。

金沢市内のソーイング教室 nuno to kami

– 最近始められたソーイング教室について聞かせてください。
同じ金沢にお友達のパタンナーさんがいまして、その人と2人でソーイング教室「nuno to kami」を始めました。彼女も同じようにネットショップをやっており子供も1歳違いと、とても環境が似ています。

自宅でパターンの仕事をしていると、外との関わりも無く、新しい出会いもほぼ無い、話すのは家族だけというような状態ですし、この先子供が手を離れたときに、今と同じようにただ家で仕事をしていくのは大変なのではないか、自分達にも何か生きがいになるものがあるといいよね、という話になり、今年から始めることになりました。

ソーイング教室を通して、たくさんの方々と出会うこと、そしてもの作りの楽しさを、みなさんと分かち合いたいな、と思います。また、ソーイング教室に限らず、小ロットのオーダーを受けたりオリジナル商品の展開というように、nuno to kamiの活動の場がどう動いていくのか、楽しみでもあります。

プロのパタンナーとしてのキャリアを積み重ねつつ、家族との時間や、ものづくりを通した交流も大切にされている福田さん。どこか温もりを感じるデザインにも、そんな想いが詰まっているのかもしれません。

型紙ショップ AT MIGLI
http://www.atmigli-pattern.com/

ソーイング教室 nuno to kami
https://nunotokami2017.wixsite.com/ntok