泉井先生との出会い その2
泉井先生との待ち合わせは、大阪の天王寺でした。
泉井先生は、HPで拝見したそのままの風貌で、初めてでもすぐに分かりました。
(その時のHPの写真は、ニット帽にサングラスでした。)
これです!
カフェに入り、飲み物を決めたら、名刺交換で改めてのご挨拶。
泉井先生は、優しい口調の大阪弁で自己紹介をしてくださいました。
服飾デザインの専門学校を卒業後、約10年間デザイナー&パタンナーとしてお仕事をされてきたとのこと。
退職されてから、インディーズブランドを立ち上げ、ショップも同時にオープン。
その際に自分のブランドのイメージは自分で作りたいと、ロゴやタグを作るためにIllustratorとPhotoshopを独学されたそうです。
更に、この当時認知され始めたばかりのインターネットを使って、通販も開始も始めようとHTMLやWebのことまで独学。
インターネットが一般に普及され始めたばかりの頃に、全て独学でネットショップを開き、自分のデザインした物を販売。
IllustratorとPhotoshopを習得された先生は、Tシャツのプリントデザインや必要備品までもどんどん製作されたそうです。
しかし残念なことに、繊維業界の不景気もあり、ご自身のショップは閉店。
ところが、それと入れ替わりに印刷物のデザインや、サイト制作のお仕事をいただくようになり、それがだんだん増えていったそうです。
ここから先生のIllustratorとPhotoshop、HTMLの独学は大いに役立ちます。
ちょうどこの頃、企業ばかりでなく個人事業の方も、ホームページやWebページを持つことが当たり前となりました。
制作会社も増えた時期ですが、費用を考えると自分で作ろうという人も多くいました。
そんな流れで、今度は「作り方を教えて欲しい」と依頼が来るようになり、1人…2人…3人…。
そうこうするうちに、デジタルデザインの専門学校からお声が掛かって、5年間講師を勤められました。
泉井先生は講師の傍ら、下着・水着・ステージ衣装などの製作依頼も受け、それらのパターンは全部Illustratorで引かれていたそうです。
Illustratorは大変使いやすいソフトでしたが、1つだけ不便を感じることがありました。
自由曲線計測機能が無い!
まだこの時、先生はiPMをしらなかったんですねぇ。
仕方なく表示サイズを100%にして、定規やメジャーで計測されていたそうです。
そんな不便な作業を続けていた先生はある日、ネットで『iPM』を発見しました!
使ってみたら、痒いところに手が届く爽快感!
自由曲線の計測だけでなく、ノッチも付けられるし、コメントも簡単に入れられる。
「こんなに便利なソフトは、もっと早くに知りたかった!」と、お話の最中も何度も繰り返してくださいました。
(嬉しいお言葉です。)
お会いした時の説明でいただいたA4用紙の型紙資料。
いただいたこれらの資料は、今でも大切にファイルしてあります。
一通りお話を伺い、先生の説明の丁寧さとやさしい口調に、私は親近感を持ち、「この人にレッスン講師をお願いしよう!」と心の中で決めました。
さぁ、いよいよ本題に入りましょう。
この相談のために、大阪まできたんですからね。
「どうでしょう、iPMのレッスン講師を引き受けてもらえませんか?」
一瞬、先生は息を飲み込んだように見えました。
実は…この時、先生は内心ヒヤヒヤしていたそうです。
私共に許可なくiPMを使ったレッスンを行っていることを、問題にされると思っていたそうなんですね。
先生がそう思うのも無理ないです。
なぜなら、私はお会いする要件をお伝えして無かったんです!
詳しい要件も告げず、いきなりiPMの担当者が大阪まで出向くんですから、悪い方に考えちゃいますよね。
泉井先生、大変失礼いたしました。
そんな不安を抱えつつも、会ってくださる泉井先生は、なんていい人なんでしょう!
お詫びして誤解も解け、先生はiPMの講師をお引き受けくださいました。
ここから、泉井先生とのiPMのお付き合いがスタート。
レッスン講師のみならず、iPMウェビナーにもご出演いただけ、今では泉井先生あってのiPMとなっています。
勿論、スタッフ、玉置さん、社⻑も、なくてはならない存在です。